家庭教育学校。「いのち」と「思いやり」を(一)。

C3

2011年05月27日 07:12

東日本大震災発生
二千十一年三月十一日(金)から
二ヵ月十六日です。


(一)面倒臭いことにこそ大切なことがあるんです。

_面倒臭いと思うことにはたいていある要素がはいってます。

_一、やろうと思えばいつでもできる。やることを周りから期待されている。二、繰り返してやっている。三、皆がやっている。この三点が揃うと人は面倒臭いと感じ易いです。反対に一、やろうとしても簡単にはできない。やるかどうかは自分の決断次第である。二、めったにすることができない。三、あまりやっている人がいない。この三点が揃うと興味がそそられるものです。

_学生が勉強を面倒臭いと思ったり大人が家事を面倒臭いと思うのも上の三点を考えると分かり易いです。しかし不都合なことにこの面倒臭く思うことにこそ大切なものが多いのです。

_園長をしていると保護者の方の相談を受けることがあります。その中に例えば「うちの子は五歳になるのにうんことか言ってげらげら笑うんです。人目も気にしません。恥ずかしいし将来が心配です。」などということもあります。また「鼻をほじって食べたりするんです。不衛生だし将来が心配です。」とかもあります。確かに人前で一緒にいるお子さんがうんこと言えば恥ずかしく思うでしょうし鼻くそを食べるのは不衛生だとは思います。でも将来が心配だと言うのは違うと思います。私は今まで人前で脈絡もなくうんこといって喜んだり鼻くそを食べたりする高校生に出会うことはほとんどありません。また幼いころにこんな癖がある子を放っておくと直らないとも思いません。むしろ放っておいても勝手に自分で恥ずかしいと思ってしなくなるでしょう。子育て中にはそれほど心配しなくて良いものが心配になることがよくあります。

_またその逆もあります。子育てに最も大切なことは触れ合うことスキンシップです。抱っこしたり抱きしめることです。幼い子は抱っこしてといつも言いますしさせてくれます。ほとんど子がそうです。最初に言った三点が揃っています。そうすると面倒臭いと思うことも多くなります。特に余裕がないときなどそうです。実は子育ても同じで面倒臭いと思うことにこそ大切なことがあるんです。


(二)「生きてく力」は自惚れる力なんです。に続きます。

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