家庭教育学級。「いのち」と「思いやり」を(二)。

C3

2011年05月27日 07:16

東日本大震災発生
二千十一年三月十一日(金)から
二ヵ月十六日です。


(二)「生きてく力」は自惚れる力なんです。

_生まれてきた人間は無条件の愛を注がれることが必要だと言われます。何かが出来たからほめるのは条件付きの愛です。そこにいるだけでほめたくなるような愛が必要なのです。確かに生まれてきたばかりの赤ちゃんは、そこにいるだけで周りの人を幸せな気持ちにしてくれます。少し成長し微笑みかけてくれようものなら天使と出会ったような感激を覚えるでしょう。

_ところがある程度成長すると、これができていないとか、これがやめられないとか、いろんな理由でこどもたちは叱られる体験をします。もちろん躾は必要ですがもし自分なんていない方がいいんだと考えるなら生きる力が失われていることになります。

_人はちやほやされると自惚れます。自惚れは一般的によいことでない場合が多いです。ただ一つ自分は愛されているという点においては自惚れていいんです。この自惚れが生きる力なんです。多少のことでは折れないくらいに自分は愛されているんだと自惚れている人は生きる力に溢れていると言えます。

_生きる力を育むためには、こどもたちが自惚れてしまうくらいに愛されると感じてもらうことが必要です。どんなときも認めほめることが大切です。同じ躾けることでも、たとえば「そんなことしたら駄目でしょ!」って声かけするのと「そんなことして怪我でもしたらお母さん悲しくてだから止めてちょうだい」って声かけするのとでは、後者の方が愛されていると感じるでしょう。とにかく大切にされていると感じ続けてもらうことが大事なんです。


(三)「思いやり」は「自分基準」が土台です。に続きます。

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