聖霊降臨節第9主日〈異邦人の救い〉。

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2013年07月18日 09:36

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
2年4か月7日です。
2013年7月14日(
聖霊降臨節第9主日
ローマの信徒への手紙9章19~28節
919ところで、あなたは言うでしょう。「ではなぜ、神はなおも人を責められるのだろうか。だれが神の御心に逆らうことができようか」と。20人よ、神に口答えするとは、あなたは何者か。造られた者が作ったものに、「どうしてわたしをこのように作ったのか」と言えるでしょうか。21焼き物師は同じ粘土から、一つを貴いことに用いる器に、一つを貴くない器に造る権限があるのではないか。22神はその怒りを示し、その力を知らせようとしておられたが、怒りの器として滅びることになっていた者たちを寛大な心で耐え忍ばれたとすれば、23それも、憐れみの器として栄光を与えようと準備しておられた者たちに、御自分の豊かな栄光をお示しになるためだとすれば、どうでしょう。24神はわたしたちを憐れみの器として、ユダヤ人からだけでなく、異邦人の中からも召し出してくださいました。25ホセアの書にも、次のように述べられています。
 「わたしは、自分の民でない者をわたしの民と呼び、
 愛されなかった者を愛されたものと呼ぶ。
26『あなたたちは、わたしの民ではない』
   と言われたその場所で、
 彼らは生ける神の子らと呼ばれる。」
27また、イザヤはイスラエルについて、叫んでいます。「たとえイスラエルの子らの数が海辺の砂のようであっても、残りの者が救われる。28主は地上において完全に、しかも速やかに、言われたことを行われる。」

〈異邦人の救い〉
 パウロさんはユダヤ人が神さまから選ばられたのと同じように異邦人(=非ユダヤ人)も神さまから選ばれたと言われます。ユダヤ人が偉大ではなくむしろ小さな弱い民族であったからあえて選ばれました。そしてユダヤ人が神さまと共に歩む姿を見て異邦人は神さまと共に生きることを学べるようになさいました。もしユダヤ人が偉大で強い民であれば神さまはそうではない民とは共に歩まれないと人は思うかもしれません。偉大ではない弱いユダヤ人が神さまと共に歩むことをが必要です。
 異邦人の選びは、イエス・キリストが十字架にかかってくださり罪を身代わりに背負ってくださることによる神さまのゆるしの対象としてです。本来、神さまのみ心をないがしろにして罪を犯していたのはユダヤ人です。イエス様を十字架にかけようと企んだのもユダヤ人です。だからゆるしが必要です。異邦人が選ばれることでイエス・キリストの十字架によるゆるしが多くの人へと開かれました。
 異邦人は律法を知りませんし神さまと契約を交わしたわけではありません。それでも神さまを悲しませるがあるかもしれません。神さまにゆるしほしいという気持ちを持つことはあるでしょう。

 ゆるしは単純に責め立てることをしないことでもあります。わたしはそれに加えて仲間から外さないことだと思います。神さまのみ心を言い広め行う仲間を、罪のために追い出したりはしません。異邦人の救いによって仲間が増えました。律法を知らないから割礼を受けていないからと線を引くことがなくなりました。わたしたち教会はやはりどこかで線を引いてしまうことがあります。それでも神さまはわたしたちが引いた線の向こう側で働かれることによって福音の豊かな広がりを示してくださいます。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

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