聖霊降臨節第13主日〈家  族〉。

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2013年08月11日 17:24

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
2年5か月です。
2013年8月11日(
聖霊降臨節第13主日
コロサイの信徒への手紙3章18節~4章1節

〈家  族〉
 妻と夫、子と親、奴隷と主人という関係が書かれています。これら役割は相互に補い合う関係です。妻に対して夫が、子に対して親がいるわけです。妻や子の存在がないなら夫や親という役割も存在できません。そして六種の役割の者にそれぞれ勧めがなされています。妻には夫に仕えるように、夫には妻を愛するように勧められています。

 この勧めはどのように伝えらたかという場面が重要です。ドラマのワンシーンのように想像してみてください。この勧めが二人を呼び出して伝えられたと想像すれば、たとえば妻は自分への勧めだけではなく夫の勧めも知ることになります。その逆もそうです。

 あともう一つ想像してみましょう。それはひとりずつ部屋に呼び出してその人への勧めをその人だけに伝えるとすれば、互いに自分だけの勧めを知っていますが相手がどのように勧められているのかは知りません。この想像は聖書全体をどう受け止めるかにも当てはまる知恵があります。勧めは神さまがある人にその人だけに向けてその人にふさわしく語られる、この状態にまでみ言葉を味わうことがみ言葉に聞くことではないでしょうか。

 相手が守るから自分も守るというのでは人と人がかわす約束です。相手がどうであろうと自分は守るというのが神さまとの約束です。相手がどうあろうと一方手に向けられるのが神さまの愛です。

 六種の役割が出てきますが、夫と父親と主人が同一人物とすると四人の人が出てきます。この四人に勧めが与えられていますが、どうのように勧められたようにするかのヒントのようなものが書かれています。「主を信じるものにふさわしく」「主に喜ばれる」「主を畏れつつ/主に対してするように」「あなたがたにも主が天におられるのです」等です。

 主の家族は相手の出方に左右されるような約束でつながってはいません。相手がどうあろうと主が勧めてくださったから主が私にしてくださったように進めに従い愛することでつながっています。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

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