聖霊降臨節第14主日〈忍  耐〉。

C3

2013年08月19日 11:28

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
2年5か月7日です。
2013年8月18日(
聖霊降臨節第14主日
ローマの信徒への手紙8章18~25節

〈忍  耐〉
 現在の苦しみは将来現される栄光に比べると取るに足らない、とパウロさんは言います。

 将来すばらしい物を手にするためなんだから今苦しんだほうがお得です、こう受け止めるとなんか得をしたいから信じるみたいでどうかと思いたくなります。

 こう考えてみるとどうでしょうか。私たちは神様からいただいたものをしっかりと手にして放さないでいる、そのことで耐え忍んでいると。手放さないでいるものは、今それが何なのかはっきりとは私たちには理解できません。

 こうして忍耐している人には希望があります。それはその人が耐え忍んで手放さいでいるものがどんなにすばらしいものであるかを将来神様が私たちはっきりと分かるように示してくださることです。苦しくても手放さないで良かったと心から思える日がきっときます。

 たとえば神様は一人一人に違った個性を与えられます。また願い(祈り)を与えられます。自分らしさを失わず生きるよりその場に合わせたほうが楽なときがあります。心からそう思える願いを持ち続けているときも、それをあきらめたほうが楽なときがあります。でも苦しくても自分らしく生きる、心から思える願いを持ち続けて生き続けば、神様がいつの日か、その人が手放さいでいた自分らしさや願いがどんなにすばらしいものであるかをはっきりと示してくださると信じるなら、大きな希望となることでしょう。

 人が耐え忍んでいるなら、それだけのものを、いやそれ以上のものを神様は人の手に渡されたということです。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

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