ルカ二十四・三十六〜四十三。〈復活顕現(2)〉。
東日本大震災発生
二千十一年三月十一日(金)から
一ヵ月二十七日です。
復活節第3主日。母の日。
詩編四編二〜九節。
2呼び求めるわたしに答えてください
_わたしの正しさを認めてくださる神よ。
_苦難から解き放ってください。
_憐れんで、祈りを聞いてください。
3人の子らよ
_いつまでわたしの名誉を辱めにさらすのか
_むなしさを愛し、偽りを求めるのか。 〔セラ
4主の慈しみに生きる人を主は見分けて
_呼び求める声を聞いてくださると知れ。
5おののいて罪を離れよ。
_横たわるときも自らの心と語り
___そして沈黙に入れ。
6ふさわしい献げ物をささげて、主に依り頼め。
7恵みを示す者があろうかと、多くの人は問います。
_主よ、わたしたちに御顔の光を向けてください。
8人々は麦とぶどうを豊かに取り入れて喜びます。
_それにもまさる喜びを
___わたしの心にお与えください。
9平和のうちに身を横たえ、わたしは眠ります。
_主よ、あなただけが、確かに
___わたしをここに住まわせてくださるのです。
ルカによる福音書二十四章三十六〜四十三節。
_36こういうことを話していると、イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。37彼らは恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。38そこで、イエスは言われた。「なぜ、うろたえているのか。どうして心に疑いを起こすのか。39わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。亡霊には肉も骨もないが、あなたがたに見るとおり、わたしにはそれがある。」40こう言って、イエスは手と足をお見せになった。41彼らが喜びのあまりまだ信じられず、不思議がっているので、イエスは、「ここに何か食べ物があるか」と言われた。42そこで、焼いた魚を一切れ差し出すと、43イエスはそれを取って、彼らの前で食べられた。
〈復活顕現(2)〉。
_母の日ですね。皆さんはお母さまに感謝の気持ちを形にされましたか?
_私は自分の母を思う時、私のことを良く理解してくれているとは思いません。理解はしてくれていないけれども、心配してくれ気遣ってくれています。私が望むようにではなく母が思うようにです。ですから、私の思いとずれがあることなどしょっちゅうですがそれでも私の母は母一人であり子として思ってくれていることに感謝をせずにはいられません。
_イエスさまが復活なさったことは人間の理解を超えています。お弟子さんたちはイエス様を目の前にしても幽霊が出たと思って恐がったり、宝くじに高額当選した人のようにあまりに大きな幸運に現実の出来事として受け止めようとしません。
_イエス様はお弟子さんたちの前で魚を食べられます。食べることは生きることの喜びと同時に不自由さを示しています。食べる喜びがあると同時に食べなければ生きていくことはできません。空腹を覚えてることは限界を持つ人間の特徴の一つです。復活したイエス様は、復活という出来事は特別な出来事ですが、復活をしたイエス様は復活する前のイエス様と同じ人の姿でありました。
_このことは私たちに復活を通して神様が人としてありのままの歩みを大切にしてくださっていることを教えてくれます。生まれ変わったら今よりも良い人間になりたいと願うことを普通です。復活したのに元のままであることは、生まれ変わっても自分でありたいと願う気持ちを神様が喜んでくださると受け止めて良いのではないでしょうか。
_振り返ってみると恥ずかしく思うことや残念に思うこと、腹立たしく思うこと等があります。それをやり直して改められるのであればと願うことがあります。人の価値は関係が近くなればなるほどその人独特なものになります。だれもが良いと思うことに魅力を感じるのではなく他の人が理解できないようなことに魅力を感じたりするものです。
_神様は人が失敗をし罪を犯すけれども、それでも歩み続ける姿を愛おしんでくださっているのだと信じます。イエス様を人として復活させられたのはお弟子さんたちの失敗の連続のように見える歩みを愛おしんでおられるからだと思うのです。
聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
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(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988
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