ガラテヤの信徒への手紙六章一〜十〈キリストの心〉

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2011年08月04日 08:31

二千十一年七月三十一日(

聖霊降臨節第八主日

詩編三十八編十〜二十三節
____1賛歌。ダビデの詩。記念。
2主よ、怒ってわたしを責めないでください。
_憤って懲らしめないでください。

3あなたの矢はわたしを射抜き
_御手はわたしを押さえつけています。
4わたしの肉にはまともなところもありません。
___あなたが激しく憤られたからです。
_骨にも安らぎがありません。
___わたしが過ちを犯したからです。
5わたしの罪悪は頭を越えるほどになり
_耐え難い重荷となっています。
6追わされた傷は膿んで悪臭を放ちます。
___わたしが愚かな行いをしたからです。
7わたしは身を屈め、深くうなだれ
_一日中、嘆きつつ歩きます。
8腰はただれに覆われています。
_わたしの肉にはまともなところもありません。
9もう立てないほど打ち砕かれ
_心は呻き、うなり声をあげるだけです。

10わたしの主よ、わたしの願いはすべて御前にあり
_嘆きもあなたには隠されていません。

ガラテヤの信徒の手紙六章一〜十節
_1兄弟たち、万一だれかが不注意にも何かの罪に陥ったなら、〝霊〟に導かれて生きているあなたがたは、そういう人を柔和な心で正しい道に立ち帰らせなさい。あなた自身も誘惑されないように、自分に気をつけなさい。2互いに重荷を担いなさい。そのようにしてこそ、キリストの律法を全うすることになるのです。3実際には何者でもないのに、自分をひとかどの者だと思い人がいるなら、その人は自分自身を欺いています。4各自で、自分の行いを吟味してみなさい。そうすれば、自分に対してだけは誇れるとしても、他人に対しては誇ることができないでしょう。5めいめいが、自分の重荷を担うべきです。6御言葉を教えてもらう人は、教えてくれる人と持ち物をすべて分かち合いなさい。7思い違いをしてはいけません。神は、人から侮られることはありません。人は、自分の蒔いたものを、また刈り取ることになるのです。8自分の肉に蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、霊に蒔く者は、霊から永遠の命を刈り取ります。9たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取ることになります。10ですから、今、時のある間に、すべての人に対して、特に信仰によって家族になった人々に対して、善を行いましょう。

〈キリストの心〉
_知り合いが良くないことをしていると知ったときにどうするべきなのか、だいたいこんなことが問題とされているのだと思います。放っておくってことはありませんので、どうやって良くないことをしている人がやっていることを止めようという気になってもうらかです。
_大切なのはその人がどんな心持ちだったのかを見ることです。そしてその人の気持ちに自分の心を寄り添わせることです。事柄だけを見てなぜ悪いかを説明し悪いことを続けていたら大変なことになると警告するだけではあまりに心ない接し方です。
_人が悪いことをするには環境やいろんな気持ちが他の人(分かってほしい人)に理解されなぢで心が痛んでいることもあるでしょう。人が重荷として背負っているものに指一本触れないで、悪いことだけを責めても追いつめることにしかなりません。
_「霊」とは私たちの心を理解してくれる存在です。心通い合うへと導いてくれます。罪から助け出すことは心通い合わすことであって、責め立てることではありません。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

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