九州教区教師研修会 その二

C3

2011年11月30日 18:11

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
8か月19日です。

講演2「援助者のためのケア~セルフケアについて」
_「共感性疲労」という言葉は聞きなれない言葉ですが最近取り上げられるようになった概念です。極度にストレスフルなことに間接的にことによる疲労が共感性疲労です。人は他者のストレス体験を聞くことで代理受傷し疲労します。聞いている事柄に似た体験を自分の中に探してその時の感情を呼び起こそうとすることもあります。

_共感性疲労への一番の対処法は疲労を知ることです。話を聞いて疲労してしまっていることに罪悪感を感じることもあります。そうではなく人はこういった場合疲労すると認識することにより疲労を緩和することができます。

_まだ他者の痛みは人である限りすべてを理解することは絶対に不可能だと、また似たような体験をしているとしてもその痛みの根源は一人一人違ったものであることを知ることが大切です。また常に考えるのではなくて考えない時間を持つことを必要です。

_牧師なら牧師同士、自分の関わっていることを話し合い(カンファレンス)できる場があるとよいです。

_また援助者がオーバーワークや極度に疲弊している場合は協働して助け合える体制があれば十分なケアーができます。

_他者の痛みに寄り添うことは大切な働きであると同時に大変な労力を必要とすることです。疲れた場合自身のケアーをしないと結局大切な働きができなくなります。これは一人一人が気をつけることがまず大切ですが個人では限界があります。協力して取り組んでいく必要があると感じました。

_とても素晴らしい講演で聞き入りました。私なりにまとめましたので興味をもたれた方はぜひ関連する情報や書籍で学んでください。

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