ゼカリヤ書2章14~17節〈告 知〉
東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
9か月7日です。
降誕節第4主日
ゼカリヤ書2章14~17節
14娘シオンよ、声をあげて喜べ。
_わたしは来て
_あなたのただ中に住まう、と主は言われる。
15その日、多くの国々は主に帰依して
_わたしの民となり
_わたしはあなたのただ中に住まう。
_こうして、あなたは万軍の主がわたしを
___あなたに遣わされたことを知るようになる。
16主は聖なる地の領地として
_ユダを譲り受け
_エルサレムを再び選ばれる。
17すべて肉なる者よ、主の御前に黙せ
_主はその聖なる住まいから立ち上がられる。」
〈告 知〉
_2005年12月25日は日曜日でした。今年6年ぶりに12月25日が日曜日です。12月25日が日曜日でない場合は待降節第4主日は前倒しされてクリスマス礼拝となり聖書日課や主題は日の目を見ることはありません。6年振りに待降節第4主日を第4主日として礼拝できることを嬉しく感じます。
_今日の主日の主題は「告知」です。ゼカリヤ書はイスラエルの民に神様がイスラエルの民のただ中に住まわれると告げ知らせます。この告知によってイスラエルの民が再び力強く歩むとの願いが込められています。
_わたしは1995年1月17日(火)午後5時46分大学生で兵庫県西宮市にある大学の下宿先で寝ていました。そして阪神淡路大震災に被災しました。今まで当たり前のように身の周りにあった者がなくなったとき、それがどれだけ自分の生活を支えていたことを知りました。たくさんの方が亡くなれた中で朝目覚めることが感謝であったり普段何とも思っていなかったことが、どれだけ素晴らしい恵みであるかを知りました。
_あなたは朝目覚めると自分が生きていると知る、家族が共にいる、住む家があり着る服があるし食べるものがある、と告げられたとしたとき、一体どれだけの人がこの告知に励まされ力を得ることが出来るでしょうか。ほとんどの人がそうであるし特に喜ぶ程のことではないと受け流していまう人もたくさんいるでしょう。
_ゼカリヤ書はイスラエルの民に神様が民のただ中に住まわれると仰っていると告げ知らせます。聖書は今も私たちにそのように告げ知らせるでしょう。もし、この告知を受け流してしまうならば私たちは見なければならないものを見ていないのではないでしょうか。私たちにとって命を守られ大切な人が守られ生きるのに必要な環境が整っていれば良いと考えるのならそれは神様の御心と同じではありません。すべての人にこれらが必要なのです。私たちに必要なのは更に自分が豊かになることではなくすべての人が必要なものを手にすることです。このように人が考えるのは神様と共に歩んでいると意識するからです。
_イエス・キリストは私たちに指図したり指示したりはなさりませんでした。ただ私の罪を身代わりに負うと仰ってくださいます。私たちは神様と共に歩むときに自分らしく歩めば良いのです。罪深いからとから失敗をするからと考える必要はありません。イエス様が責任を代わりに取ってくださるからです。
_ゼカリヤ書は神様は私たちのただ中に住んでくださいますと告げ知らせます。かの知らせを喜んで受けることが出来るクリスマスを迎えられるよう祈っています。
聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
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(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988
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