イースター〈キリストの復活〉

C3

2012年04月08日 21:08

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
1年28日です。

イースター

ヨハネによる福音書20章1~18節
_1週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。2そこで、シモン・ペトロのところへ、また、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ走って行って彼らに告げた。「主が墓から取り去られました。どこに置かれているのか、わたしたちには分かりません。」3そこで、ペトロとそのもう一人の弟子は、外に出て墓へ行った。4二人は一緒に走ったが、もう一人の弟子の方が、ペトロのより速く走って、先に墓に着いた。5身をかがめて中をのぞくと、亜麻布が置いてあった。しかし、彼は中には入らなかった。6続いて、シモン・ペトロも着いた。彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。7イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、離れた所に丸めてあった。8それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入ってきて、見て、信じた。9イエスは必ず死者の中から復活されることになっているという聖書の言葉を、二人はまだ理解していなかったのである。10それから、この弟子たちは家に帰っていった。

_11マリアは墓の外に立って泣いていた。泣きながら身をかがめて墓の中を見ると、12イエスの遺体の置いてあった所に、白い衣を着た二人の天使が見えた。一人は頭の方に、もう一人は足の方に座っていた。13天使たちが、「婦人よ、なぜ泣いているのか」と言うと、マリアは言った。「わたしの主が取り去られました。どこに置かれているのか、わたしには分かりません。」14こう言いながら後ろを振り向くと、イエスの立っておられるのが見えた。しかし、それがイエスだとは分からなかった。15イエスは言われた。「婦人よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか。」マリアは、園丁だと思って言った。「あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。わたしが、あの方を引き取ります。」16イエスが、「マリア」と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、「ラボニ」と言った。「先生」という意味である。17イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから。わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさい。『わたしの父であり、あなたがたの父である方、また、わたしの神であり、あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」18マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、「わたしは主を見ました」と告げ、また、主から言われたことを伝えた。

〈キリストの復活〉
_イースターは十字に組み合わされた木に釘で打ちつけられ殺されてしまったイエス様が三日後に生き返ったことを祝う日です。

_大切な人の死に直面したとき生き返ってほしいと願います。しかしそう願いながらもこの願いばかりはかなうことがないとあきらめています。

_金曜日に刑が執行されその日のうちに死んでしまったイエス様は墓に葬られます。金曜日の日没から土曜日の日没まではイスラエルでは安息日で働くことが許されていません。土曜日、イエス様の遺体は放っておかれます。

_イエス様の遺体を清めようと「週の初めの日(日曜日)の朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行」きました。一日放っておかれたイエス様の遺体のことを思い早くお世話がしたいといてもたってもいられない気持ちだったでしょう。ところが墓に着くとイエス様の遺体はなくなっていました。少しでも早くお世話をしようと慌ててきたマリアは悲しみ途方にくれます。

_必死になってイエス様の遺体を探し求めていたマリアに、遺体が見つかるよりもはるかに喜ばしい出来事が待っていました。しかしイエス様の遺体を捜し求めていたマリアはその喜びの出来事に気づくことができません。でもマリアは気づきます。イエス様は生き返っていました。

_私たちは死に出会い死によってたくさんのものが失われてしまうと考えます。失われたものはずっと失われたままだと考えます。イエス様と共にいた人たちもイエス様の死によってたくさんのものが永遠に失われたと思いました。

_復活の出来事は死によって永遠に失われたと思っていたものが、思いすごしであり何も失われていないことを告げています。

_復活を祝うことの日、主の復活の記念と同時に、私たちが死により永遠に失われていると思っていることは、思いすごしであり大切なものは何も失われることはないと教えられる日でもあります。とても嬉しい日です。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

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