復活節第5主日〈聖霊の実〉
東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
1年1か月25日です。
復活節第5主日
ヨハネによる福音書15章18~27節
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18「世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたしを憎んでいたことを覚えなさい。
19あなたがたが世に属していたなら、世はあなたがたを身内として愛したはずである。だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した。だから、世はあなたがたを憎むのである。
20『僕は主人に勝りはしない』と、わたしが言った言葉を思い出しなさい。人々がわたしを迫害したのであれば、あなたがたをも迫害するだろう。わたしの言葉を守ったのであれば、あなたがたの言葉をも守るだろう。
21しかし人々は、わたしの名のゆえに、これらのことをみな、あなたがたにするようになる。わたしをお遣わしになった方を知らないからである。
22わたしが来て彼らに話さなかったなら、彼らに罪はなかっであろう。だが、今は彼らは自分の罪について弁解の余地がない。
23わたしを憎むものは、わたしの父をも憎んでいる。
24誰も行ったことのない業を、わたしが彼らの間で行わなかったなら、彼らには罪はなかったであろう。だが今は、その業を見たうえで、わたしとわたしの父を憎んでいる。
25しかし、それは、『人々は理由もなく、わたしを憎んだ』と、彼らの律法に書いてある言葉が実現するためである。
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26わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。
27あなたがたも、初めからわたしと一緒にいたのだから、証しをするのである。
〈聖霊の実〉
_世からあなたは憎まれる、その時イエス様はその前に憎まれていると知りなさい、とイエス様は言われます。単純に皆から憎まれる人ってどんな人だろうと考えると、イエス様が出会った人たちがそうなのかと思います。例えば支配者に手先である取税人だったり病気を患い汚れているとされている人だったり、売春をして生活をしなければならない女性、貧しさや教養のなさのため律法を守ることができない人たちです。こういった人たちこそ友だちですと言う人は、こういう人と友だちになりたくないと思う人に憎まれるでしょう。
_福音とは、キリストを信じる人は何を信じ伝えようとしているかと言うと、イエス様はすべての人と友だちになるために、特に憎まれ疎まれている人と友だちになりに世に来られました。そして世から憎まれ十字架に掛けられて殺されました。このイエス様と友だちになってイエス様が友だちになられた方と友だちになりましょうということが、福音だと信じます。
_人は憎まれます。同じように人は憎みます。そちらの憎しみも先にイエス様が受け止められます。人はイエス様のようにあきらかにどん底にいる人を訪ねて共となることができていないことがほとんどです。でも人が遣わされ今立っているそのところは神様がその人がそこにいてくれることを必要とされる場所です。そしてその人が出会う人はその人が共に歩むことを神様が必要としておられれる人です。
_私たちの目には豊かに実っているように見えないかもしれません。それでも神様の目には豊かに実っていると信じられますように。
聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988
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