聖霊降臨節第5主日〈天のエルサレム〉

C3

2012年06月24日 17:27

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
1年3か月13日です。

聖霊降臨節第6主日

ヘブライ人の手紙12章18〜29節
_18-19あなたがたは手で触れることができるものや、燃える火、黒雲、暗闇、暴風、ラッパの音、更に、聞いた人々がこれ以上語ってもらいたくないと願ったような言葉の声に、近づいたのではありません。20彼らは、「たとえ獣でも、山に触れれば、石を投げつけて殺さなければならない」という命令に耐えられなかったのです。21また、その様子があまりにも恐ろしいものだったので、モーセすら、「わたしはおびえ、震えている」といったほどです。22しかし、あなたが近づいたのは、シオンの山、生ける神の都、天のエルサレム、無数の天使たちの祝いの集まり、23天に登録されている長子たちの集会、すべての人の審判者である神、完全なものとされた正しい人たちの霊、24新しい契約の仲介者イエス、そして、アベルの血よりも立派に語る注がれた血です。
_25あなたがたは、語っている方を拒むことのないように気をつけなさい。もし、地上で神の御旨を告げる人を拒む者たちが、罰を逃れれなかったとするなら、天から御旨を告げる方に背を向けるわたしたちは、なおさらそうではありませんか。26あのときは、その御声が血を揺り動かしましたが、今は次のように約束しておられます。「わたしはもう一度、地だけではなく天をも揺り動かそう。」27この「もう一度」は、揺り動かされないものが存続するために、揺り動かされるものが、造られたものとして取り除かれることを示しています。28このように、わたしたちは揺り動かされることのない御国を受けているのですから、感謝しよう。感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えていこう。29実に、わたしたちの神は、焼き尽くす火です。

〈天のエルサレム〉
_イスラエルの民は神様から律法を与えられました。律法は神様と交わされた約束です。イスラエルの民が約束を破ったなら神様は罰をお与えになります。正しく生き道を逸れることなく歩む人は恐れる必要はありませんが、約束を破った人や破ってしまいそうな人にとっては神様と約束を交わしていることは恐れることでもあります。

_イエス様が十字架に掛かって死んで下さったことを教会は私たちの罪をゆるすためと信じました。悪いことをした人は罰を恐れます。許されないことを恐れます。十字架の出来事の前は罰を受けないように約束を守り、万一約束を破ることがあれば許してもらえるように償うことに気を留めます。十字架の出来事以降は許しが与えられていることを信じて疑わないことを神様は期待してくださっているのだと信じます。許しは約束を破る人にとって必要で破らない人にはあまり必要ではありません。

_イスラエルの民は聖書の中で神様との約束を破り神様から罰を受けます。罰を受け苦しみの中にいるとき再び神様を頼ります。そうすると神様はすの都度許してくださり手を差し伸べてくださいます。約束を守りましょうと呼びかけられた人々はこの呼びかけに十分に答えることができませんでした。教会はイエス様が十字架に掛かってくださってまで与えてくださった許しを信じましょうと呼びかけました。教会の人々はこの呼びかけに対して約束を守ることを許しが与えられていることより大切にする人々がいました。

_神様は約束を守らない人には罰を与えれますがイエス様の十字架の出来事によってその人を許されます。地のエルサレムは正しいか間違っているかを人が目で見える形で判断できるもの、天のエルサレムはその人がイエス様によって与えられた許しを信じているかであり信じているかどうかを他の人が目で見て判断はできません。この信仰を目で見える形で表すのではなく、人の目に見えないでも神様と自分には見えるものに対して忠実に歩んで行くことが勧められていると思います。簡単に言ってしまえば自分らしく生きることを神様は喜んでくださいます。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
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(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

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