降誕前第8主日 〈堕 落〉
東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
1年7か月24日です。
2012年11月4日(
日)
降誕前第8主日 聖徒の日(永眠者記念日)
イザヤ書44章6~17節
44
6イスラエルの王である主
_イスラエルを贖う万軍の主は、こう言われる。
_わたしは初めであり、終わりである。
_わたしをおいて神はない。
7だれか、わたしに並ぶ者がいるなら
_声をあげ、発言し、わたしと競ってみよ。
_わたしがとこしえの民としるしと定めた日から
_来るべきことにいたるまでを告げてみよ。
8恐れるな、おびえるな。
_既にわたしはあなたに聞かせ
_告げてきたではないか。
_あなたたちはわたしの証人ではないか。
_わたしをおいて神があろうか、岩があろうか。
_わたしはそれを知らない。
9偶像を形づくるものは皆、無力で
_彼らが慕うものも役に立たない。
_彼ら自身が証人だ。
_見ることも、知ることもなく、恥を受ける。
10無力な神を造り
_役に立たない偶像を鋳る者はすべて
11その仲間と共に恥を受ける。
_職人も皆、人間にすぎず
_皆集まって立ち、恐れ、恥を受ける。
12鉄工は金槌と炭火を使って仕事をする。
_槌でたたいて形を造り、強い腕をふるって働くが
_飢えれば力も減り、水を飲まなければ疲れる。
13木工は寸法を計り、石筆で図を描き
_のみで削り、コンパスで図を描き
_人の形に似せ、人間の美しさに似せて作り
_ 神殿に置く。
14彼は林の中で力を尽くし
_樅を切り、柏や樫の木を選び
_また、樅の木を植え、雨が育てるのを待つ。
15木は薪になるもの。
_人はその一部を取って体を温め
_一部を燃やしてパンを焼き
_その木で神を造ってそれにひれ伏し
_木像に仕立ててそれを拝むのか
16また、木材の半分を燃やして火にし
_肉を食べようとしてその半分の上であぶり
_食べ飽きて身が温まると
_「ああ、温かい、炎が見える、などと言う。
17残りの木で神を、自分のための偶像を造り
_ひれ伏して拝み、祈って言う。
_「お救いください、あなたはわたしの神」と。
〈堕 落〉
_人はなぜ神さまを形にしてしまうのでしょうか?
_神さまはいつも一緒にいてくださいます。このように言うとき二通りの受け止め方があると思います。一つは、いつも見守ってくださって安心、もう一つは、いつも見張られていて緊張です。神さまを形にしてしまうのはゆるしを信じられなくて後者のような考えで、「いつも(どこでも)」ではなく「あるとき(ある場所)」で特に神さまが共におられるようにしてしまいたい気持から起こってくるのではないでしょうか。そうすれば、あるとき(ある場所)でなければ見張られて緊張する必要がありません。
_アダムとエバは神さまとの約束を破り罪を犯しました。さらに神さまのゆるしを信じることができずごまかそうとします。
_神さまが全てを知ってくださることはすべての人にとって救いであり恵です。もし神さまのゆるしを信じるならばこのことが示されるはずです。
聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988
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