2011年10月05日
講演会
東日本大震災発生
二千十一年三月十一日(金)から
六ヵ月二十四日です。
二千十一年三月十一日(金)から
六ヵ月二十四日です。
_保育参観の後に講演をしました。それをまとめたものを掲載します。レジメを作ってお話ししたこともいざ文書にするとなるとたいへんですね。
_子育ては大変ですけれども苦労する価値が十分にある素晴らしいことです。喜びと苦労を皆さんと分かち合いながら歩んでいけることを祈っています。
聖亜幼稚園保護者講演会
二千十一年年九月二十九日(木)
「保護者の責任とは?」
0_初めてに。―少したいそうな題を掲げたようですが…―
_「保護者の責任とは?」などと言うととても重い雰囲気になります。私自身千九百九十八年に娘が誕生して二十九歳で父親になりました。子どもが生まれてくると知って喜びと同時に親としての責任を果てしていけるだろうかと不安も覚えました。娘は今年十三歳の誕生日を迎えます。私が親になってから十三年になろうとしています。今、三人の子どもたちの親になっています。振り返ってみて果たして娘が生まれてこようとするときに感じた不安を解消するほど親としての責任を果たしているだろうかと考えますと、自信をもって果てしているとはとても言えません。
でも、理想的では決してありませんが私は私なりに親として歩んできました。自信を持ってもいいところも探してみればあるでしょう。今回は親として自信を持ってよいと思っていただけるようなお話をしてみようと思います。
1_子どもが幼稚園に通うこと。
_みなさんはお子さまを幼稚園に通わせていただいています。子どもたちが幼稚園に通うこととはどういう意味があるのかを考えてみることでお話しを始めてみます。
実は幼稚園の歴史はそれほど長くはありません。ドイツ人フレーベルが幼稚園を設立したのは千八百四十年です。今から百七十一年前のことです。最古の大学は現ボローニャ大学で千八十八年、今から九百二十三年前です。幼稚園が必要と考えられたのはそれほど昔の話ではないのです。
_このことは小学校へ通う年齢に満たない子どもたちへの教育に対する考え方が百七十年前頃を境に大きく変わり始めたことを意味しています。フレーベルが作った幼稚園は遊びを大切にし「創造性」「自発性」「共感性」を形成することを目的にしていました。それまで保護者の庇護のもとこどもの意思はほとんど尊重されず保護者の意思に従うことが教育だと考えられていました。
_こどもを幼稚園に通わせることはただ保護者の言うことに従うのではなく適切な環境でこども自身が感じ考え育っていくことを期待することです。そしてこの時期にもっとも身につけるべきことは、生きていく力だと思います。
2_生きていく力は優先順位をつけることです。
_生きていく力は具体的にはどのようなことでしょうか。それは何が大切なものなのか優先順位をしっかりと身につけることだとおもいます。自分にとって大切なものの一つに自分の命が当然挙がります。自分の命を基準点とします。大まかに(1)自分の命より大切なもの、(2)同じ位大切なもの、(3)自分の命よりは大切でないもの、と分類するとします。
_一生のうちで自分の命より大切なものをあるいは同じ位大切なものをを一つも見つけられないとしたら、自分さえ良ければよいと考える人生になってしまうかもしれません。人は限りある命を削り生きていきます。たとえば家族とか何らかの使命など命と同じ位あるいはそれ以上の大切なものを見つけることによって輝きのある人生を送れるものです。
_反対に命より大切でないものを命よりも大切だと思うとしたらどうでしょう。もしも命よりも大切なものが得られないと悟ったとき生きていく意味を失い気力をもなくしてしまうのではないでしょうか。お金や学歴や職は大切です。しかし必要以上に思い命より大切だと考えていれば、これらを失うなどの挫折を味わえば生きていくことをもあきらめてしまうかもしれません。
_命より大切なものを見つける歩みは長い道のりになります。そのためにも早いうちから滅多にこれ以上に大切なものは見つからないくらいに自分の命がとても大切なものでると信じることが必要です。それには自分の命が大切なされていると実感する体験が不可欠です。
3_責任とは具体的に何をすることか?
_こどもたちが自分が大切されていると実感する体験をもつために保護者が果たす役割は重要です。いろいろなことが思い浮かぶと思いますが、大切なのは当たり前のことがきちんとなされていることです。まずはこれ以上でもこれ以下でもありません。
_当たり前のこととしての具体例はユニセフの子どもの権利条約が参考になります。子どもの権利条約は千九百八十九年採択、千九百九十年発行され日本では千九百九十四年四月二十二日批准されました。
_ユニセフの子どもの権利条約のホームページでは
__(1)生きる権利…防げる病気などで命をうばわれれないこと。病気やけがをしたら治療をうけられること、
__(2)育つ権利…教育を受け、休んだり遊んだりできること。考えや信じることをの自由が守られ、自分らしく育つことができることなど、
__(3)守られる権利…あらゆる種類の虐待や搾取などから守られること。障害のある子どもや少数民族の子どもなどはとくに守られること、
__(4)参加する権利…自由に意見をあらわしたり、集まってグループをつくったり、自由な活動をおこなったりできることなど、
とまとめられています。
_一見当たり前のようですが日本でも、子どもたちが忙しく十分にくつろいだ時間を持てていないと聞くことがあります。虐待等のニュースも度々です。親の言いなりになっている子どももいるでしょう。それでも子どもの権利条約で書かれていることは皆さん既に努力されていることでしょう。
_ここで私が言いたいことは大切にすることで重要なのは全ての子どもたちに必要なものをきちんと与えようと努力することです。他の子どもたちは与えてもらってはいないだろう特別な何かを用意することではないってことです。ともすると何か自分の子だけに特別なと思ってしまいがちですが、それは生きる力を育む上ではそれほど重要ではありません。当たり前のことをていねいに用意することが大切できちんと子どもの権利条約に書いてあることを用意することは意外と簡単ではないと思います。
4_保護者であるということ。
_最低限必要とされていることが与えられていることに加えてもう一つとても大切なことがあります。子どもたちには保護者がいるということです。
_保護者であることは例えるならその子の一番のファンでいることです。芸能人やスポーツチームのファンは人気絶頂のときにファンでいるよりも、人気がないときにもファンでいる方の方が本当のファンと言います。同じように保護者はどんなときも保護者であり続けるのが保護者です。長い人生のなかで子どものことで失望したり悩み苦しむときもあるかもしれません。そんなときも一番のファンでいてあげてほしいと心から願います。
_誰にも自慢できるのようなときにだけ大切に思うのではなく、むしろ他の人が見捨てるかもしれないようなときこそ大切に思うのが保護者の役割です。子どもは成長するにつれて自分の才能を磨くために他人と比較されることが増えていきます。であるからこそ幼いときほど無条件に愛されていると実感する体験が多く必要です。
_幼い子どもたちは家族のことが大好きで、家族も自分のことが大好きだと信じています。この思いに応えることが今最も大切なことではないでしょうか。誰がなんと言おうと我が子が一番かわいい、皆さんにはそんな保護者でいてほしいと願っています。そしてここを自分の子育てに対する自信の拠り所としていただくことをお勧めします。
花の日。
《11月11日(月)〜15日(金)までの子どもたち》「聖亜だより28号」より。
《5日(月)〜8日(金)の子どもたち》「せいあだより27号」より。
日曜参観。
第3回こひつじグループ
花の日
《11月11日(月)〜15日(金)までの子どもたち》「聖亜だより28号」より。
《5日(月)〜8日(金)の子どもたち》「せいあだより27号」より。
日曜参観。
第3回こひつじグループ
花の日
Posted by C3 at 11:36│Comments(0)
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