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C3

2011年11月05日

創世記3章1〜15節〈堕落〉

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)から
7ヵ月25日です。
二千十一年十月三十日(
降誕前第八主日

創世記3章1〜15節
_1主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った。
_「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか。」
_2女は応えた。
_「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。3でも、そのの中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました。」
_4蛇は女に言った。
_「決して死ぬことはない。5それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを

〈堕  落〉
_アダムとエバは神さまに食べてはいけないと言われた知恵の木の実を食べます。人が初めて犯した過ちです。知恵の木の実を食べた人は目が開け善悪を知ります。アダムとエバは善悪の木の実を食べた時にはまだ目が開けず善悪を知りません。神様が食べるなと禁じたものを食べたことは過ちですが善悪を知らずにしたことです。善悪を知らないときは何が善いことで何が悪いことか判断できないわけですから罪としては軽いと考えることもできます。
_それでは人は善悪を知るようになりどのようになったでしょうか。第一に裸でいることを恐れます。人は初めアダムとエバ二人で助け合い生きていました。互いに自分を包み隠すことはありません。善悪を知ることにより良いところだけを見せ悪いところは人に隠す関係になりす。
_第二に人は神様に対しても裸を見られることを恐れました。人に対してだけでなく神様に対しても悪いところを隠そうとする関係になります。
_第三に善悪を知り過ちに気づくようになった人はその過ちを認めようとしません。過ちの責任を他に押し付け言い逃れるようになります。アダムはエバにエバは蛇に責任を押し付けます。ことにアダムはエバを神様が一緒になさったと言い放ち暗に神様に責任を押し付けようとさえしています。
_知恵の木の実を人が食べたことは神様との信頼関係を損なう大きな過ちですが、それ以上に善悪を知るようになった人の姿はさらに過ちに満ちています。善悪を知るならば過ちを認め悔い改めることができたはずです。神様に対して心を開いて悪いところも見せられたはずです。他人にも信頼するならば悪いところこそ知ってもらい本当の自分の姿を理解してほしいと願うことができたはずです。
_創世記に描かれている人が過ちの深みへと落ちていく様子は人が成長する姿に似ていると思います。生まれたばかりの赤ん坊は善悪の知ることなどなくただお母さんやお父さんが育ててくれるのに何も自分を包み隠すことなく頼り切っています。信頼しているというより選択肢が一つしかありません。
_成長するにつれ知恵が増していきます。するとやはりアダムとエバのように悪い部分を隠したりごまかそうとするようになります。これは悪い部分を知られると自分が愛されなくなり見捨てられ酷い場合は危害を加えられることもあるのでないかと恐れるからではないでしょうか。
_知恵の木の実を食べた人は善悪を知りました。善悪を知ったとたん善も悪も合わせ持つありのままの姿ではいられなくなりました。
_主イエス・キリストは十字架に掛けられ殺されます。これをお弟子さんたちは人の罪の身代わりとなるためだと宣べ伝えました。このことは善と悪を知った人が悪を切り落とそうとするのに、悪があるからこそそこに主イエス・キリストが手を触れてくださっていると示されます。イエスまさは罪人のために世に来てくださったのです。ありのままの自分を受け入れないことが堕落であれば主イエス・キリストは私たちがありのままでいることを望んで十字架に掛かってくださったのです。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988



_本当に久し振りの礼拝式報告アップですげんなり。先週は交換講壇で鹿児島加治屋町教会で説教をしましたがその原稿を鹿児島加治屋町教会の機関誌を掲載するということでアップすることができました。これを機会にまた投稿できるようにしたいです。


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Posted by C3 at 15:13│Comments(0)礼拝式報告
 
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