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2012年03月18日

ヨハネによる福音書12章1~8節>〈香油を注がれた主〉

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
1年7日です。

受難節第4主日

ヨハネによる福音書12章1~8節
_1過越祭の六日前に、イエスはベタニアに行かれた。そこには、イエスが死者の中からよみがえらせたラザロがいた。2イエスのためにそこで夕食が用意され、マルタは給仕をしていた。ラザロは、イエスと共に食事の席に着いた人々の中にいた。3そのとき、マリアが純粋で非常に効果ナルドの香油を一リトラ持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。4弟子の一人で、後にイエスを裏切るイスカリオテのユダが言った。5「なぜ、この香油を三百デナリオンで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」6彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではない。彼は盗人であって、金入れを預かっていながら、その中身をごまかしていたからである。7イエスは言われた。「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それを取っておいたのだから。8貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない。」

〈香油を注がれた主〉
イエス様はマリアに香油を注ぎかけられます。これは葬りの準備です。遺体が臭うのを和らげるためです。まだ生きておられるイエス様に注がれたのはある意味縁起でもないことでありますがイエス様はマリアのしたことを神様が喜ばれることだと告げます。

イエス様の葬りの準備だとしても高価な香油をふんだんに使ってしまうのはもったいないことです。それにこんなに大事なことを衝動的にしてしまうのではなくきちんと皆で話し合って皆で計画し実行した方が良いと考えます。

しかしイエス様が十字架の死への道を歩んでおられることと向き合えば冷静でいることはできません。込み上げてくる思いのままに何かをしてしまうことの方が自然です。冷静さを欠いた行動はまわりから見ると愚かなことに見えるでしょう。十字架の死へと向かわれることを悟り冷静さを失い今できる最高のことをしたいと動転してしたことは、動転したことも含めて葬りの準備として必要なのです。受難節を過ごすうえでこのことを覚えることは大切です。

この物語と同様なものはマルコとマタイにもあります。際立って違うところは香油を注いだことを非難している人たちです。マルコは「そこにいた人の何人か」でマタイは「弟子たち」です。ヨハネでは「イスカリオテのユダ」となっていてしかもお金に執着するためと理由までつけられます。

ここには香油を注ぐことの意味を理解できないのは裏切り者のユダだけだと考えていると受け止められます。ここにもメッセージがあります。私たちは香油が注がれる意味を知っていると思い上がります。このことがきちんと聖書に記されています。しかしそれが神様の御心なのです。私たちはレントを冷静に受け止めているのに香油が注がれていることを理解していると思っていたとしてもやはり神様は受け入れてくださいます。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988



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Posted by C3 at 15:28│Comments(0)礼拝式報告
 
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