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2013年04月21日

復活節第4主日〈イエスは復活また命〉

東日本大震災発生
2011年3月11日(金)午後2時46分から
2年1か月10日です。

2013年4月21日(
復活節第4主日
ヨハネによる福音書11章17〜27節
1117さて、イエスが行って御覧になると、ラザロは墓に葬られて既に四日もたっていた。18ペタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。19マルタとマリアのところには、多くのユダヤ人が、兄弟ラザロのことで慰めに来ていた。20マルタは、イエスが来られたと聞いて、迎えに行ったが、マリアは家の中に座っていた。21マルタはイエスに言った。「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。22しかし、あなたが神にお願いになることは何でも神はかなえてくださると、わたしは今でも承知しています。」23イエスが、「あなたの兄弟は復活する」と言われると、24マルタは、「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と言った。25イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。26生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」27マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」

〈イエスは復活また命〉
 トルストイは生命はいつしか生命そのものではなく生命活動の仕組みをさして生命を呼ぶようになった、と書いていたと思います。ラザロの生命活動は病気で失われてしまいました。それまで人々はイエス様をお呼びして癒していただこうと希望を抱いていました。まるで割引券の有効期限が過ぎてしまってただの紙切れになってしまったように、希望に有効期限がありそれが過ぎて希望に価値がなくなったようです。
 イエス様はラザロの生命活動が止んで四日後にラザロの前に来られました。そしてラザロの一度止んだ生命活動を再開させられます。死んだ人間を蘇らせられました。すごい奇跡です。でもこの奇跡つまり生命活動が再開したことばかりに目を奪われると命そのものを見失ってしまうかもしれません。
 陶芸や絵画、書道など芸術作品に命を吹き込むと言います。しかし命を吹き込まれた作品は生物学で言う生命活動をしているわけではありません。しかし命を吹き込まれた作品は作った人の息遣いが聞こえてくるような力を持っています。作った人の思いがあふれています。こどもが書いてくれた自分の絵をみる親は、絵の上手下手よりもそこにこめられた思いを観るでしょう。作り手の思いが溢れて人に伝わっていく、これこそ命そのものだと思います。
 人は神様の被造物です。人には造ってくださった神様の思いが溢れて他の人にもそれが伝わります。人を誰にでも当てはまるようなものさしではかってみるなら命そのものに触れることはできません。人を世界に一人しかいない人として見るならきっとその人にあふれる神様の思いが伝わるはずです。
 イエス様はラザロの生命活動を再開させることでむしろ生命活動が止んでも命そのものが終わるわけではないことを示されたのだと思います。希望の有効期限は思っていたように切れてはいませんでした。もしかすると有効期限などないかもしれません。人が存在して造り手である神様の思いが溢れて伝わることは、生命活動が続いていることと同じではありません。

聖書 新共同訳: (c)共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c)日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988



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Posted by C3 at 21:27│Comments(0)礼拝式報告
 
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